週明け17日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前営業日比0.78%高の3517.62ポイントだった。深セン成分指数は1.74%高の14456.54ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9300億4600万元だった。
上海総合指数はプラス圏でもみ合った。ほぼ横ばいで寄り付いた後に上向きに転じ、ほどなく心理的節目の3500ポイントを回復。前週末の米株高が好感されたほか、中国経済の回復に対する楽観的な見方が買いを支えたもよう。日本時間の午前11時に発表された4月の鉱工業生産が予想と一致し、固定資産投資が予想を上回った。小売売上高が予想を大幅に下回ったが、国家統計局は経済成長に対する消費の寄与度は今後も改善が続くとの見方を示した。もっとも、3530ポイント付近では伸び悩み、一段と買い上がる勢いは限られた。
セクター別では、国内で新たに新型コロナウイルスの市中感染が確認されたことを受け、医療関連が買われた。港湾・海運、食品・飲料も堅調。半面、環境関連、観光・ホテル、化学肥料、保険が下げた。
A株市場では、企業向けソフトウエア開発大手の用友網絡科技(
600588)が9%超高と急伸。化学製品の万華化学集団(
600309)、自動車・電池メーカーのBYD(
002594)、ゲーム関連の三七互娯網絡科技集団(
002555)が高い。4月の利用者数が前年同月の4.9倍に増加した上海国際機場(
600009)や、香港市場への上場計画を発表した免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)も買われた。半面、金融株の東方証券(
600958)、海通証券(
600837)、中信証券(
600030)、中国人寿保険(
601628)などが売られ、相場の重荷となった。
上海B株指数は0.39%高の251.19ポイントと続伸、深センB株指数は0.34%安の1149.67ポイントと反落した。