11日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に3営業日続落。終値は前日比2.03%安の28013.81ポイントだった。中国企業指数は2.06%安の10431.55ポイント。メインボードの売買代金は概算で1887億4000万HKドル。
ハンセン指数は終日、ほぼ全面安の展開。終値は3月25日以来1カ月半ぶりの安値圏だった。前日に続いてインターネット・プラットフォーム大手に対する中国当局の監督強化が警戒され、ハイテク株が総じて売られた。10日のNY市場でハイテク株主体のナスダック総合が3日ぶりに大幅反落したほか、アジア時間きょうのダウ平均先物の下落も投資家心理を悪化させた。もっとも中国本土相場が後場に上げへ転じたこともあって、心理的節目の28000ポイントを割り込む場面では買い戻しが入り、結局同水準を上回って引けた。
ハンセン指数を構成する55銘柄のうち51銘柄が下げた。前日大引け後に4月の新車販売台数を発表した吉利汽車(
00175)や、生活情報サイト運営の美団(
03690)が大幅に続落。ハイテク株のアリババ集団(
09988)や香港不動産株の恒隆地産(
00101)、アジア保険会社のAIAグループ(
01299)も大きく売られた。中国石油メジャーのCNOOC(
00883)、シノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)はそろって反落した。一方、前日安かった海底撈国際(
06862)、中国蒙牛乳業(
02319)が買われた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は大幅に3営業日続落し、3.00%安の7649.68ポイントと終値ベースで昨年11月11日以来6カ月ぶり安値を付けた。祖龍娯楽(
09990)、微盟集団(
02013)、快手科技(
01024)の下げがきつい。半面、新東方在線科技(
01797)が10%高と急反発した。