6日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日続伸。終値は前日比0.63%高の3550.88ポイントだった。深セン成分指数も0.26%高の15187.61ポイントと5営業日続伸した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1672億1700万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付いた後に前日終値を挟んでもみ合ったが、大引けにかけて上げ幅を広げて終えた。利益確定売りが相場の重荷となった上、米中関係の悪化が改めて意識された半面、軍需関連が上昇。さらに原油先物相場の上昇を受けて前日下げた石油株が買い戻され、相場を押し上げた。足元で人民元相場の上昇基調が続き、海外資金の流入を見込む買いも入ったもよう。終値は2018年1月26日以来およそ2年11カ月ぶりの高値を連日で更新した。
セクター別では造船が全面高のほか、石油や航空宇宙、製紙が上げた。一方、酒造と海運・港湾、電子部品が反落したほか、ソフトウエア、ITが下げた。
A株市場では、鉄道車両メーカーの中国中車(
601766)と自動車部品メーカーの光啓技術(
002625)が制限値幅の上限(ストップ高)まで買い進まれた。前日安かった中堅銀行の平安銀行(
000001)、招商銀行(
600036)、興業銀行(
601166)はそろって上昇。コンテナ製造の中国国際コンテナ(
000039)、インフラ建設大手の中国鉄建(
601186)も高い。半面、自動車部品メーカーの浙江世宝(
002703)が続落してストップ安を付けた。車載電池を手掛ける寧波杉杉(
600884)や、格安航空会社の春秋航空(
601021)も大幅安。
上海B株指数は0.22%安の246.62ポイントと6営業日ぶりに反落。深センB株指数は0.56%安の1106.59ポイントと5営業日ぶりに反落した。