週明け21日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。前場終値は前営業日比0.21%安の26444.19ポイントだった。中国企業指数は0.10%安の10472.62ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で731億1000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付き、序盤に下げ幅を拡大。新型コロナウイルスの感染が再拡大するなかで行動制限や都市封鎖(ロックダウン)などの規制が再強化され、世界経済に打撃となるリスクが警戒された。英国で新型コロナウイルスの変異種による感染が拡大し、オランダやイタリアなど欧州4カ国が英国からの渡航を禁止する見通しと前週末に伝わった。ただ、朝方に下落していた中国本土相場が上げに転じたこともあって、ハンセン指数が10日移動平均(前引け時点で26440.21ポイント)を割り込むと買い戻しが入り、結局は同水準を守って前場の取引を終えた。中国指導部が16−18日に開いた中央経済工作会議で決めた来年の経済政策指針を材料に、関連銘柄を物色する動きもあった。
個別では、時価総額が大きいHSBC(
00005)とチャイナ・モバイル(
00941)が売られて相場の重荷だった。香港政府が新型コロナ対策の行動規制の延長を決めたことから、新世界発展(
00017)や九龍倉置業地産(
01997)など地場銘柄が安い。本土系不動産株の中国海外発展(
00688)、スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)も下げた。半面、医薬品開発受託の薬明生物技術(
02269)が大幅高。前週末に安かった小米集団(
01810)、安踏体育用品(
02020)が大きく買われた。