17日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.82%高の26678.38ポイントだった。中国企業指数は0.80%高の10545.73ポイント。メインボードの売買代金は概算で1289億6000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付くと、前場半ばまでは前日終値を挟んだ一進一退の展開だったが、その後はプラス圏で推移した。新型コロナワクチンの普及、中国政府の経済対策に対する期待に加え、米連邦準備理事会(FRB)による量的緩和の長期化観測が相場を支えた。本土市場で上海総合指数が上向きに転じ、心理的節目の3400ポイントに乗せて引けたことや、時間外取引でダウ指数先物が上昇したことを好感し、後場半ば以降に上げ幅を広げ、きょうの高値で終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、医薬品株の薬明生物技術(
02269)、石薬集団(
01093)、中国生物製薬(
01177)が高い。衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)が買われたほか、インターネットサービス大手のアリババ集団(
09988)、美団(
03690)、テンセント(
00700)が大幅に続伸。半面、ビール大手のバドワイザーAPAC(
01876)、スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)が大幅安。長江実業集団(
01113)など香港不動産株もさえない。
ハイテク関連の30銘柄で構成するハンセンテック指数は大幅に続伸し、前日比2.29%高の8332.66ポイント。ERP(統合基幹業務パッケージ)システム開発大手の金蝶国際ソフト(
00268)が約7%、半導体製造装置のASMパシフィック(
00522)が約5%の上昇。執行取締役・共同最高経営責任者(CEO)の辞任報道などを受けて前日に売られたSMIC(
00981)が反発。半面、自動車販売サイト運営会社の易キン集団(
02858)、スマホ部品メーカーのQテクノロジー(
01478)が反落した。