17日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に続伸。前場終値は前日比0.08%高の26481.79ポイントだった。中国企業指数は0.27%高の10490.21ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で656億HKドル。
ハンセン指数は方向感に乏しく、前日終値を挟んだ一進一退の展開。新型コロナワクチンの普及や、中国政府の経済対策に対する期待に加え、米連邦準備理事会(FRB)による量的緩和の長期化観測が相場を支えた。半面、世界各国で新型コロナウイルス感染の再拡大に歯止めがかからず、景気の冷え込みに対する懸念や、米中関係の悪化への警戒感が引き続き重荷。トランプ米政権が制裁対象とした中国企業を指数構成銘柄から除外する動きが広がり、資金流出への懸念もくすぶった。
医薬品株の薬明生物技術(
02269)、石薬集団(
01093)、中国生物製薬(
01177)が高い。衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)、電動工具大手の創科実業(
00669)が買われたほか、インターネットサービス大手のアリババ集団(
09988)、美団(
03690)、テンセント(
00700)が続伸。半面、ビール大手のバドワイザーAPAC(
01876)、スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)が大幅安。長江実業集団(
01113)など香港不動産株や、アジア生保のAIAグループ(
01299)が下げた。