15日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。前場終値は前日比0.65%安の26218.60ポイントだった。中国企業指数は0.60%安の10380.38ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で752億4000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付いた直後、下げに転じた。欧米で新型コロナウイルスの感染再拡大に歯止めがかからないなか、米ニューヨーク市のデブラシオ市長が14日にロックダウン(都市封鎖)の可能性に言及したと伝わり、経済活動低迷のリスクを回避する売りが出たもよう。中国政府が自国のインターネットサービス大手に対する規制を強化するとの見方から関連銘柄が売られ、前日に続いて相場の重荷となった。もっとも、節目の26000ポイントが下値抵抗として意識される水準では下げ渋った。
個別銘柄では、香港不動産株の長江実業集団(
01113)、九龍倉置業地産(
01997)、恒基兆業地産(
00012)が軒並み安。北米を主要市場とする創科実業(
00669)、石油株のCNOOC(
00883)の下げもきつい。中国インターネットサービス大手のアリババ集団(
09988)と美団(
03690)は続落した。半面、医薬品株の石薬集団(
01093)、中国生物製薬(
01177)、薬明生物技術(
02269)がそろって大幅高。乳業大手の中国蒙牛乳業(
02319)、ニット衣料の申洲国際集団(
02313)も高い。