15日の香港市場で、ハンセン指数は小動きで始まった。中国の11月の主要経済指標の発表をきょう午前に控え、様子見ムードが強い。中国共産党中央政治局が11日の会議で「独占と資本の無秩序な拡大の防止を強化する」と表明したことで、前日に続いて大手ネット企業に対する監督強化が懸念されている。

　指数は日本時間午前10時40分現在、前日比0.17％安の26344.64ポイントで推移。個別では、医薬品株の薬明生物技術（02269）、中国生物製薬（01177）、石薬集団（01093）が大幅に上昇。アジア保険会社のAIAグループ（01299）やスマートフォン関連の小米集団（01810）、舜宇光学科技（02382）も買われている。半面、中国ITサービスの美団（03690）とアリババ集団（09988）が続落している。石油株のCNOOC（00883）ペトロチャイナ（00857）、シノペック（00386）は軒並み安。

　15日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小反落して始まった。日本時間の午前11時に予定している11月の主要経済指標の発表を前に、利益確定売りが先行しているもよう。

　指数は日本時間午前10時38分現在、前日比0.31％安の3358.69ポイントで推移している。セクター別では、銀行・保険が全面安。化学繊維、石炭、貴金属も売られている。半面、自動車、医療・製薬が高い。

                        終値     前日比   騰落率

NYMEX原油 中心限月       46.99     0.42     0.90%

COMEX金 中心限月       1832.10   -11.50    -0.62%

LME銅 3カ月物          7751.00   -21.30    -0.27%

LMEアルミ 3カ月物      2048.69    21.84     1.08%