11日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比0.36%高の26505.87ポイントだった。中国企業指数は0.35%安の10452.50ポイント。メインボードの売買代金は概算で1359億1000万HKドル。
ハンセン指数は高く始まった。前日のNY市場でハイテク株主体のナスダック総合指数が反発し、原油先物相場も4営業日ぶりに反発したことで、関連銘柄が買われて相場を押し上げた。ただ、米国で追加経済対策を巡る与野党協議が難航し、香港では新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからないとあって、じりじりと上げ幅を縮小。中盤以降は小高く推移した。米中対立の激化ときょうの中国本土相場の下落を嫌気する売りが上値を抑えた。セクター別ではエネルギーと情報技術が上げた半面、通信、不動産・建設が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、中国石油メジャーのCNOOC(
00883)、ペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)がそろって大幅に反発。中国インターネットサービスのテンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)、美団(
03690)も軒並み高。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)も大きく買われた。一方、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、生保大手の中国平安保険(
02318)が下げて相場の重荷だった。前日大引け後に11月の不動産販売統計を発表した華潤置地(
01109)も安い。
ハイテク関連の30銘柄で構成するハンセンテック指数は反発し、0.68%高の8080.60ポイント。前日下げた衆安在線財産保険(
06060)と金蝶国際ソフト(
00268)が買い戻された。半面、11月の製品出荷数が減少したQテクノロジー(
01478)が大きく売られた。