11日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.77%安の3347.19ポイントだった。深セン成分指数も1.28%安の13555.14ポイントと反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8349億3800万元だった。
上海総合指数は高く寄り付いたものの、ほどなくして下向きに転じ、じりじりと下げ幅を拡大した。指数が約2週間ぶり安値圏で推移しているだけに、朝方は買い戻しが先行したものの、上値の重さが意識されると、週末を前にリスクを回避する動きが加速した。世界各国で新型コロナウイルス感染の再拡大に歯止めがかからず、景気の冷え込みに対する懸念や、米中対立の激化への警戒感が引き続き重荷となった。もっとも、3330ポイント付近で下げ渋ると、後場後半はやや戻した。
セクター別では、包装材、電子・IT、機器・機械、文化・メディアなどが安い。半面、農業、造船の一角が堅調。
A株市場では、ディスプレー広告最大手の分衆伝媒信息技術(
002027)、ゲーム関連の奥飛娯楽(
002292)がストップ安をつけたほか、映画館運営の万達電影(
002739)、家電量販店大手の蘇寧易購集団(
002024)、養豚関連の新希望六和(
000876)が大幅安。不動産デベロッパーの緑地控股集団(
600606)、大手旅行代理店の中青旅控股(
600138)も大きく売られた。半面、自動車メーカーの広州汽車集団(
601238)、医薬品メーカーの上海復星医薬(
600196)、雲南白薬集団(
000538)、建設機械大手の三一重工(
600031)が大幅逆行高となった。
上海B株指数は0.87%安の236.73ポイント、深センB株指数は0.22%安の1036.39ポイントとともに反落した。