9日のNY株式相場は反落。追加経済対策を巡る与野党協議に進展がなかったほか、英国でファイザーのコロナワクチンに副作用がみられたことや、フェイスブックが独占禁止法違反の疑いで提訴されたことなども投資家心理の悪化につながった。ダウ平均は朝方に145ドル高まで上昇し、史上最高値を更新したが、105.07ドル安(-0.35%)と反落して終了。ゴールドマン・サックス、3M、ホーム・デポなどが1%超上昇したものの、セールスフォース・ドットコム、アップルが2-3%下落し、マイクロソフト、ボーイング、ビザなども1%超下落した。S&P500も最高値を更新後、0.79%安と反落して終了。ITが1.88%安、コミュニケーションが1.20%安となり指数を押し下げた。ハイテク株主体のナスダック総合も1.94%安と5日ぶりに反落し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2.89%安と主要3指数を大幅にアンダーパフォームした。
コロナワクチン普及による経済活動正常化や追加経済対策への期待などから上昇してスタートしたものの、中盤からグロース・モメンタム株が急速に値を下げた。時価総額最大のアップルは一時1.26%高まで上昇したが、2.66%安まで売られ、2.09%安と3日ぶりに反落。年初から株価が7倍以上になったテスラは6.99%安と5日ぶりに反落し、ネットフリックスも3.72%安と続落。米連邦取引委員会(FTC)が反トラスト法(独占禁止法)違反の疑いで提訴したフェイスブックは1.93%安と続落。「インスタグラム」や「ワッツアップ」の売却を迫られる懸念が高まった。一方、この日NY市場に上場した食事宅配大手のドアダッシュは公開価格から86%高と急騰した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 30229.81 30319.70 29951.85 30068.81 -105.07 -0.35
S&P500 3705.98 3712.39 3660.54 3672.82 -29.43 -0.79
NASDAQ 12591.69 12607.14 12290.78 12338.95 -243.82 -1.94
CME225先物 26575.00 26915.00 26510.00 26690.00 -170.00 -0.63
FT100 6564.29 6564.29 6564.29 6564.29 5.47 0.08
DAX 13344.14 13454.13 13327.87 13340.26 61.77 0.46
為替(ドル/円) 104.17 104.40 104.06 104.24 0.08 0.07
WTI先物 45.60 46.24 44.95 45.52 -0.08 -0.18
金(Gold)先物 1875.40 1875.90 1828.20 1838.50 -36.40 -1.94
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。