9日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反発。前場終値は前日比1.26%高の26636.36ポイントだった。中国企業指数は1.26%高の10540.36ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で725億8000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、上げ幅を拡大した。前日の米株高を好感。英国でファイザーとビオンテックのコロナワクチンの接種が始まるなか、米食品医薬品局(FDA)も同ワクチンの使用を認めるとの見方が強まり、経済活動の正常化期待が一段と高まった。ハンセン指数は前日まで続落した後とあって、買い戻しが優勢だった。寄り付き後に中国国家統計局が発表した11月の物価統計は、生産者物価指数(PPI)の前年同月比下げ幅が前月より縮小したものの、消費者物価指数(CPI)は2009年10月以来11年1カ月ぶりのマイナスとなったが、相場への影響は限られた。
個別では、スマホ大手の小米集団(
01810)、民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、香港不動産株の恒隆地産(
00101)が大幅高。時価総額の大きい本土保険大手の中国平安保険(
02318)、アジア生保のAIAグループ(
01299)が2%超の上昇となり、指数を押し上げた。半面、石油メジャーのCNOOC(
00883)が大幅に続落。医薬株の石薬集団(
01093)、薬明生物技術(
02269)、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)も逆行安となった。