8日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。前場終値は前日比0.19%安の3410.18ポイントだった。深セン成分指数はほぼ変わらずの13973.89ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で7017億700万元だった。
上海総合指数は方向感に乏しく、前日終値を挟んだ一進一退の展開が続いた。FTSEラッセルが米国防総省から中国人民解放軍と関係が深い「コミュニスト中国軍事企業」に認定された中国の上場企業8銘柄をFTSEグローバル株式指数シリーズなどから除外すると発表したのに続き、米MSCIも今週中に対応を決めると伝わっており、中国市場からの資金流出が警戒された。もっとも、前日に約1週ぶり安値で終えた後とあって、買い戻しが相場を支えた。中国景気の中長期的な拡大への期待が根強い中、節目の3400ポイントに近づく水準では下値が堅かった。
セクター別では、鉄鋼、農業、製紙、銀行が安い。半面、酒造、貴金属、自動車が買われた。
A株市場では、太陽電池メーカーの協キン集成科技(
002506)、重機大手の中聯重科(
000157)、家電メーカーの珠海格力電器(
000651)の下げが目立った。FTSEの指数除外を引き続き嫌気し、監視システム大手の杭州海康威視数字技術(
002415)が続落した。中国建設銀行(
601939)、中国平安保険(
601318)、中国光大銀行(
601818)など金融株も売られた。半面、大手リチウム電池材料メーカーの寧波杉杉(
600884)、自動車メーカーの広州汽車集団(
601238)、重慶長安汽車(
000625)が大幅高。酒造大手の貴州茅台酒(
600519)、コンテナメーカーの中国国際コンテナ(
000039)、ゲーム関連の三七互娯網絡科技集団(
002555)が上昇した。
上海B株指数は0.83%安の240.04ポイントと続落、深センB株指数は0.33%高の1046.25ポイントと5営業日ぶりに反発した。