8日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。前場終値は前日比0.61%安の26344.96ポイントだった。中国企業指数は0.42%安の10429.52ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で751億1000万HKドル。
ハンセン指数はマイナス圏の狭いレンジでもみ合い。新型コロナウイルスに対する香港政府の防疫措置の強化や、米中関係の緊迫化を警戒する売りが優勢だった。高く始まった中国本土相場が下げに転じたことも、市場心理を悪化させたもよう。ただ、中国の金融緩和や経済政策に対する期待は根強い。低金利環境が続くとの見方からハイテク株が買われ、相場を下支えした。
個別では、大型金融株のHSBC(
00005)と中国平安保険(
02318)、中国建設銀行(
00939)、AIAグループ(
01299)がそろって続落し、相場の重荷となった。中国石油メジャーのシノペック(
00386)、CNOOC(
00883)、ペトロチャイナ(
00857)は軒並み安。中国政府系不動産デベロッパーの中国海外発展(
00688)、華潤置地(
01109)も売られた。半面、7日にハンセン指数構成銘柄となった美団(
03690)と中国スマートフォン大手の小米集団(
01810)が大幅に反発。スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)も高い。