週明け7日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに反落。終値は前営業日比1.23%安の26506.85ポイントだった。中国企業指数は1.42%安の10473.32ポイント。メインボードの売買代金は概算で1352億7000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付いた後、ほどなくマイナス圏に沈み、その後は軟調に推移した。FTSEラッセルが4日(米国時間)大引け後、米国防総省から中国人民解放軍と関係が深い「コミュニスト中国軍事企業」に認定された中国の上場企業8銘柄について、FTSEグローバル株式指数シリーズなどから除外すると発表したことが嫌気された。また、米国政府が少なくとも12人の中国当局者に制裁を検討していると伝わり、米中関係の悪化が警戒された。下落幅は一時2%を超える場面もあった。
ハンセン指数構成銘柄では、時価総額の大きいHSBC(
00005)が売られたほか、CNOOC(
00883)や華潤置地(
01109)の下落も目立った。きょうから指数構成銘柄に採用された美団(
03690)、安踏体育用品(
02020)、バドワイザーAPAC(
01876)も下落した。半面、新型コロナウイルスのワクチンメーカーへの出資を発表した中国生物製薬(
01177)が4%超上昇。九龍倉置業地産(
01997)や新世界発展(
00017)も買われた。
この他では、広州汽車集団(
02238)や長城汽車(
02333)など自動車株が安い。シンガポールでのデジタル銀行免許が取得できなかったレイザー(
01337)も大幅に下落した。