週明け7日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前営業日比0.81%安の3416.60ポイントだった。深セン成分指数は0.38%安の13973.48ポイントと5営業日ぶりに反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7689億7100万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付いた直後にマイナス圏に沈み、じりじりと下げ幅を拡大。終値ベースで11月30日以来1週ぶりの安値で引けた。中国景気の中長期的な拡大への期待は根強いものの、米中関係の改善や一段の金融緩和は望み薄との見方から売りが優勢だった。ただ、心理的節目の3400ポイントに迫る水準では下げ渋った。午前に発表された11月の中国貿易統計は、米ドル建ての輸出が市場予想を上回った半面、輸入が予想を下回るまちまちの内容となった。セクター別では、保険が全面安のほか、公共事業、空運、観光、銀行が下げた。一方、酒造、電子部品、石炭が上げた。
A株市場では自動車メーカーの上海汽車集団(
600104)、広州汽車集団(
601238)、重慶長安汽車(
000625)がそろって下落。中堅銀行の興業銀行(
601166)、招商銀行(
600036)、寧波銀行(
002142)も安い。監視システム大手の杭州海康威視数字技術(
002415)が2.33%安。米国防総省から中国人民解放軍と関係が深い「コミュニスト中国軍事企業」に認定されたことで、ほかの7銘柄とともにFTSEグローバル株式指数シリーズなどから除外されると伝わった。一方、張裕ワイン(
000869)がストップ高を付けた。免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)、建機の中聯重科(
000157)も大きく買われた。
上海B株指数は0.05%安の242.05ポイントと小幅ながら5営業日ぶりに反落。深センB株指数は0.41%安の1042.80ポイントと4営業日続落した。