2日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に反落。前場終値は前日比0.07%安の26548.78ポイントだった。中国企業指数は0.64%安の10591.74ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で826億4000万HKドル。
ハンセン指数は前日の米株高を受けて小高く寄り付いたものの、ほどなくマイナス圏に沈んだ。米議会諮問機関の米中経済安全保障再考委員会(USCC)が1日、2020年版の報告書をまとめ、米国の中国企業への投資に対する審査を強化すると表明したほか、2日には米上場の中国企業に監査を義務付ける法案が米下院で採決される見通しで、米中関係の悪化などが警戒された。また、ここ最近の上昇を受けて、利益確定の売りも広がった。ただ、中国本土市場で上海総合指数がプラスに転じたことを受け、下げ幅を縮めた。
個別では、増資計画を発表したBYD(
01211)と龍湖集団(
00960)が大きく売られた。吉利汽車(
00175)や中国生物製薬(
01177)の下落も目立った。半面、HSBC(
00005)が4%近く上昇して、一定の支えとなった。長江インフラ(
01038)や万洲国際(
00288)も買われた。