週明け30日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は7営業日ぶりに反落。前場終値は前日比0.50%安の26760.53ポイントだった。中国企業指数は0.17%安の10771.61ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で842億8000万HKドル。
ハンセン指数は小安く寄り付いた。朝方に発表された11月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)の予想上振れを受けてプラス圏に浮上する場面もあったが、勢いは続かなかった。前週末まで6営業日続伸した後とあって、利益確定売りが優勢。トランプ米政権が中国人民解放軍との関係が深いとする中国企業のリストに新たにCNOOC(
00883)、SMIC(
00981)などを追加すると伝わったことや、香港での新型コロナウイルスの感染再拡大に対する懸念も地合いを冷やした。序盤以降はじりじりと下げ幅を拡大し、前場の安値圏で引けた。
個別では、石油メジャーのCNOOCは10%超の大幅安。同業のペトロチャイナ(
00857)や、ネット通販最大手のアリババ集団(
09988)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)も大きく売られた。半面、本土金融大手の中国工商銀行(
01398)、中国建設銀行(
00939)、中国平安保険(
02318)が買われ、相場を支えた。スマホメーカーの小米集団(
01810)が反発した。