13日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に3日続落。終値は前日比0.05%安の26156.86ポイントだった。中国企業指数は0.32%安の10545.27ポイント。メインボードの売買代金は概算で1514億HKドル。
ハンセン指数は前日の米株安の流れを引き継ぎ、小安く寄り付いた。欧米などでの新型コロナウイルス感染の再拡大や、米中対立の激化が警戒された。トランプ米政権が12日、中国人民解放軍の支配が及ぶ中国企業31社について、米国人と米国企業による株式投資を禁止すると発表。関連銘柄の売りが膨らんで相場の重荷だった。もっとも、香港時間きょうの米株式指数先物の上昇や、世界的な低金利環境を背景に下値は堅かった。序盤に心理的節目の26000ポイントを割り込む場面があったものの、中盤以降は同水準を上回って推移。結局はきょうの高値で取引を終えた。セクター別では通信とエネルギーが下げた半面、情報技術と医療・ヘルスケアが上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、米国の投資禁止措置を受けて通信株のチャイナ・モバイル(
00941)、チャイナ・ユニコム(
00762)が大幅に下落。金融株のHSBC(
00005)、中国人寿保険(
02628)、中国工商銀行(
01398)、交通銀行(
03328)、石油株のCNOOC(
00883)、ペトロチャイナ(
00857)も安い。半面、ハイテク株の小米集団(
01810)、テンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)、舜宇光学科技(
02382)、瑞声科技(
02018)が軒並み高。医薬品株の薬明生物技術(
02269)、石薬集団(
01093)、食品株の万洲国際(
00288)が大きく買われた。
ハイテク関連の30銘柄で構成するハンセン科技指数は3.03%高の7939.72ポイントと続伸した。金蝶国際ソフト(
00268)、JDドット・コム(
09618)、美団(
03690)が急上昇した。半面、Qテクノロジー(
01478)、中興通訊(
00763)がさえない。