1日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に反落。終値は前日比2.19%安の23085.79ポイントだった。中国企業指数は1.98%安の9404.98ポイント。メインボードの売買代金は概算で1312億2000万HKドル。
ハンセン指数はマイナス圏で軟調に推移した。前日の米株安が嫌気されたほか、中国当局が新型コロナウイルスの無症状感染者のデータを初めて公表し、医学観察中の無症状感染者が合わせて1367人に上ったことも投資家心理を冷やした。米株価指数先物が時間外で値下がりするなか、ハンセン指数は後場に入って下げ幅を拡大し、一時、心理的節目の23000ポイントを下回る場面もみられた。
ハンセン指数構成銘柄では、英金融当局の要請に応じ、2019年第4四半期(10−12月期)の配当を見合わせると発表したHSBC(
00005)が9.51%安と急落し、相場の下げを主導。マカオの3月カジノ収入が前年同月比で80%減少したことを受け、銀河娯楽(
00027)やサンズ・チャイナ(
01928)も売られた。半面、中銀香港(
02388)やホンコン・チャイナガス(
00003)が買われた。
この他の銘柄では、2019年12月本決算が市場予想を下回った小米集団(
01810)が2.30%安。広州汽車集団(
02238)や東風汽車集団(
00489)など自動車関連も安い。半面、土地保有面積や有利子負債の削減方針が好感され中国恒大集団(
03333)が1.56%上昇した。