22日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反発。終値は前日比1.27%高の28341.04ポイントだった。中国企業指数は1.86%高の11174.70ポイント。メインボードの売買代金は概算で1014億9000万HKドルだった。
ハンセン指数は高く寄り付き、始値で心理的節目の28000ポイントを回復。前日は中国本土で発生した新型肺炎の感染拡大が嫌気されて全面安となり、終値がほぼ1カ月ぶりの安値圏だっただけに、幅広いセクターで買い戻しが先行した。序盤に小幅ながらマイナス圏に沈む場面もあったが、切り返して次第に上げ幅を広げた。安く推移していた上海総合指数が後場に上げに転じたことも、投資家心理を支えたもよう。セクター別では通信と工業が高い。
ハンセン指数構成銘柄では、時価総額が大きいテンセント(
00700)とチャイナ・モバイル(
00941)、AIAグループ(
01299)が反発して相場の上昇を主導した。スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)と瑞声科技(
02018)は大幅高。米アップルが2月に廉価版「iPhone」の新型の生産を始めると伝わり、買いを誘った。ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)も高い。半面、長江実業集団(
01113)やLink REIT(
00823)などの香港系不動産株がさえない。
中国企業指数は前日の全面安から一転し、構成50銘柄のうち48銘柄が上昇。都市ガス事業の中国ガス(
00384)と華潤ガス(
01193)、新奥能源(
02688)スポーツ用品メーカーの安踏体育用品(
02020)、電気自動車メーカーのBYD(
01211)などが急反発した。