22日の中国本土株式市場で上海総合指数は反発。終値は前日比0.28%高の3060.75ポイントだった。深セン成分指数は1.08%高の11072.06ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7079億8800万元だった。
上海総合指数は安く寄り付くと、序盤は急速に下げ幅を拡大。湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を嫌気し、一時は前日比1.5%安を付けた。ただ、心理的節目の3000ポイントに近づく水準で下げ渋り、その後は上向きに転じた。前日からの指数の急落を受けて反発狙いの買いが入った。新型肺炎で消費が弱含んだ場合、中国当局が金融緩和といった政策支援を強化するとの見方が出て、感染拡大による景気の下押し懸念がやや和らいだもよう。指数は後場にプラス圏に浮上し、もみ合いながらきょうの取引を終えた。
セクター別では、電子部品が高い。米アップルが低価格の新型「iPhone」を近く発売するとの報道が材料視された。素材、証券、通信も堅調。半面、貴金属、宝飾品が安い。前日に逆行高を演じた製薬が反落した。
A株市場では、三安光電(
600703)、立訊精密工業(
002475)、歌爾(
002241)、杭州海康威視数字技術(
002415)などテクノロジー株が上昇を主導。通信設備大手の中興通訊(
000063)、自動車・電池メーカーのBYD(
002594)、不動産大手の万科企業(
000002)、保利発展控股集団(
600048)も高い。航空大手の中国東方航空(
600115)、中国国際航空(
601111)、免税店運営の中国国旅(
601888)が反発した。半面、医薬株の上海復星医薬(
600196)、東阿阿膠(
000423)が反落したほか、映画館運営会社大手の万達電影(
002739)、宅配の韵達控股(
002120)、中堅商業銀行の上海浦東発展銀行(
600000)が安い。
上海B株指数は0.09%高の257.52ポイントと小反発、深センB株指数は0.98%高の993.88ポイントと反発した。