週明け9日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小動きで始まった。税関総署が8日発表した2019年11月の米ドル建て貿易統計で輸出が前年同月比1.1％減と、市場予想（1.0％増）を下回ったことが嫌気された。前年同月割れは4カ月連続で、米中貿易摩擦による影響と米中協議の先行き不透明感が相場の重しとなっている。

　指数は日本時間午前10時40分現在、前日比0.12％安の2908.51ポイントで推移。セクター別では、不動産、鉄鋼が軟調。半面、貴金属、造船、酒造などが買われている。

　週明け9日の香港市場でハンセン指数は小動きで始まった。強い11月の米雇用統計を受けた米株高を好感する半面、対中制裁関税第4弾の発動まで1週間を切るなか、交渉の行方をめぐって警戒感も強まっているもよう。

　指数は日本時間午前10時39分現在、前営業日比0.07％安の26478.91ポイントで推移している。個別では、石薬集団（01093）や万洲国際（00288）が売られる半面、華潤置地（01109）や碧桂園（02007）が買われている。

　9日の深センA株市場では日本時間午前10時38分現在、神州長城（000018）が10.34％安と深センA株銘柄（ストックコネクト対象銘柄）の中で値下がり率1位となっている。深センA株銘柄の寄り付き下落率トップ10は次の通り。

◆深センA株銘柄（ストックコネクト対象銘柄）の寄り付き下落率トップ10
　更新時間：2019/12/9 10:38 （日本時間）

  銘柄名                          株価  騰落率

                                  （元） （％）

 1 神州長城（000018）              0.260 -10.34%

 2 *ST中捷資源投資（002021）       2.190  -5.19%

 3 銀泰黄金（000975）             12.580  -3.45%

 4 *ST四川昇達林業産業（002259）   2.230  -3.04%

 5 山東恒邦冶錬（002237）         12.720  -2.75%

 6 *ST深ｾﾝ美麗生態（000010）       3.350  -2.62%

 7 盛達金属資源（000603）         12.990  -2.55%

 8 *ST青海塩湖工業（000792）       7.820  -2.49%

 9 長春高新技術産業（000661）     435.050 -2.45%

10 華邦生命健康（002004）          4.810  -2.43%