週明け23日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前営業日比0.11%安の3068.01ポイントだった。深セン成分指数も0.75%安の10330.63ポイントと続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3938億200万元。
上海総合指数は、前場は前週末終値を挟んでもみ合う方向感に乏しい展開。「雄安新区」開発計画の大枠の発表や習近平国家主席がIT分野のコア技術開発の加速を指示したことなどを手掛かりに買われ、一時3085ポイント付近まで上昇する場面も見られた。もっとも勢いは持続せず、後場入り後は下げ幅を広げた。ただ、3050ポイントを割り込む水準で下げ渋ると、大引けにかけて下落幅を縮めた。
A株市場では、紫金鉱業集団(
601899)や中金黄金(
600489)など産金株が軒並み売られ相場の下げを主導。米アップルのスマホ販売不振への懸念を背景に、スマホ用光電子部品大手、欧菲光科技(
002456)がストップ安を付けたほか、ワイヤレス通信用音響機器メーカー、歌爾(
002241)などハイテク株の下げがきつかった。一方、18年1−3月期純利益2倍超の見通しを発表した中国人寿保険(
601628)など保険株が軒並み高となり、相場を下支えした。中国工商銀行(
601398)など銀行株や国泰君安証券(
601211)など証券株も総じて買われた。「雄安新区」テーマ株の華夏幸福基業(
600340)も高い。
上海B株指数は0.60%安の316.71ポイント、深センB株指数は0.21%安の1086.68ポイントとともに続落した。