22日の香港株式市場でハンセン指数は続伸。終値は前日比0.91%高の27401.67ポイントだった。H株指数は1.89%高の10954.92ポイント。メインボードの売買代金は概算で903億6400万HKドル。
ハンセン指数は高くスタート。決算発表や業績期待を手掛かりとする買いが上昇相場をけん引した。米国政治の混迷や、北朝鮮リスクに対する警戒感が後退。10日移動平均と20日移動平均をともに上抜け、金融株と中国本土系の不動産株を中心に幅広いセクターで地合いが改善した。ただ、上げ幅が1%を超える水準では利益確定売りも出て、大引けにかけてやや上げ幅を縮小した。
個別では、本土系大型金融株の中国平安保険(
02318)や中国工商銀行(
01398)、国際金融銘柄のHSBC(
00005)が買われて上昇を主導。前日発表した中間決算が市場予想を上回る増益となった中国海外発展(
00688)が大幅に続伸した。同業の華潤置地(
01109)も買われた。中国政府系コングロマリットの中国中信(
00267)や自動車メーカーの吉利汽車(
00175)も高い。半面、中国旺旺(
00151)が後場に急落。前引け後に発表した2017年6月中間決算で純利益が市場予想を下回り、失望売りを誘った。前日高かったチャイナ・ユニコム(
00762)が大きく下落。パソコンの世界最大手レノボグループ(
00992)は続落した。前日大引け後に中間決算を発表したホンコン・チャイナガス(
00003)もさえない。
H株では、不動産株の広州富力地産(
02777)と万科企業(
02202)、保険株の中国太平洋保険(
02601)と中国人民財産保険(
02328)が大幅高。一方、綿織物大手の魏橋紡織(
02698)が大きく売られた。空売り投資会社のエマーソン・アナリティクスが、魏橋紡織の資金が親会社に収奪されていると主張するリポートを発表し、嫌気する売りが膨らんだもよう。洛陽ガラス(
01108)、大唐新能源(
01798)も安い。