30日の香港株式市場でハンセン指数は反発。終値は前日比0.85%高の23016.11ポイントだった。H株指数は1.05%高の9597.25ポイント。メインボードの売買代金は概算で608億6200万HKドル。
ハンセン指数は高寄りした後、プラス圏での値動き。中盤に心理的節目の23000ポイント台に乗せた後も堅調に推移し、結局、8日以来8営業日ぶりに同節目水準を回復して引けた。米早期利上げ観測が高まっているものの、米株式相場が底堅く推移していることから、香港市場でも主力大型株に対する買いが増え、相場を押し上げた。香港、深セン市場の相互取引制度「深港通(深セン・香港ストックコネクト)」が11月後半にもスタートするとの見通しを中国証券監督管理委員会(CSRC)が示したと伝わり、関連銘柄も買われた。
個別では、時価総額上位のAIAグループ(
01299)、テンセント(
00700)、HSBC(
00005)が買われ、相場をけん引した。交通銀行(
03328)、中国建設銀行(
00939)など本土系銀行株も高い。米アップルが米国時間9月7日に新製品の発表イベントを開催すると伝わったことを受け、瑞声科技(
02018)、舜宇光学科技(
02382)など関連銘柄が買われた。半面、減益決算を発表した台湾系食品メーカーの康師傅控股(
00322)が安い。
H株では、深港通が11月後半にもスタートするとの観測を追い風に浙江世宝(
01057)、山東墨龍石油機械(
00568)など深セン市場と香港市場に重複上場する銘柄の上げが目立つ。H株指数構成銘柄では中国人民財産保険(
02328)が3.15%高と上昇率1位。一方、建材株の中国建材(
03323)、航空株の中国国際航空(
00753)などが売られた。