20日の香港市場で新エネルギー車メーカー銘柄が安い。ハンセン指数構成銘柄のBYD（01211）や理想汽車（02015）、高級電気自動車ブランド「ZEEKR」を抱える吉利汽車（00175）が続落している。春節（旧正月）連休後に中国本土で値下げ競争が再発したとの見方から売りが出たもよう。

　同日付『信報』によると、BYDは19日、フラッグシップセダン「秦PLUS」のニューモデル「栄耀版」を20日に発売すると公式ミニブログで明らかにした。エントリーモデルの「DM-i」の希望小売価格は7万9800元と従来の秦PLUSエントリーモデルより2万元安く、実質的な2割値下げとなっている。

　一方、上海汽車集団（600104）と米ゼネラルゼネラル・モーターズ（GM）などが合弁設立した上汽通用五菱汽車は19日、新型の「五菱星光」150km上級版の価格を6000元値下げすると発表した。ネットに投稿した告知ポスターの下部に「BYDが値下げ」と書かれたラベルを表示し、BYDに真っ向から戦いを挑んでいる。

　日本時間午後0時6分現在、関連銘柄の値動きは次の通り。

　■BYD（01211）：180.00HKドル（前日比3.43％安）
　■吉利汽車（00175）：7.92HKドル（同2.22％安）
　■蔚来集団（09866）：46.40HKドル（同4.03％安）
　■小鵬汽車（09868）：34.80HKドル（同5.69％安）
　■理想汽車（02015）：121.40HKドル（同2.72％安）