23日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日続伸。前場終値は前日比1.13%高の25413.48ポイントだった。中国企業指数は1.32%高の9195.68ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1734億2000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた。中国と米国の貿易交渉が前進するとの見方から買いが先行。前引けにかけて上げ幅を広げた。ベッセント米財務長官が22日、米中閣僚協議をスウェーデンの首都ストックホルムで28−29日に開くと明らかにした。また、トランプ米大統領が香港時間23日午前、日本との関税交渉で合意したと自身のSNSに投稿し、投資家がリスクを取りやすくなったもよう。
個別では、大型ネット株のテンセント(
00700)と美団(
03690)、金融株の中国人寿保険(
02628)、招商銀行(
03968)、中国平安保険(
02318)、AIAグループ(
01299)が買われ、相場の上昇を主導。ショート動画プラットフォームの快手科技(
01024)、自動車販売の中升集団(
00881)、中国検索大手の百度(
09888)は大幅に続伸した。半面、製薬の翰森製薬(
03692)と石薬集団(
01093)、中国生物製薬(
01177)がそろって下落。前日大引け後に2025年4−6月期の小売売上高を発表した宝飾品販売最大手の周大福珠宝(
01929)も売られた。