中国外交部は13日の定例記者会見で、ロシア外相の訪中など今後の外交日程に加え、中東情勢や米中関係、周辺国との関係を巡る中国側の立場を明らかにした。
ロシアのラブロフ外相は14−15日に中国を公式訪問する。滞在中、両国外相は二国間関係のほか、国際・地域問題を巡り意見交換する見通し。丁薛祥副首相は15−17日にトルクメニスタンを訪問し、習近平国家主席の特別代表としてガルキニシュ・ガス田第4期プロジェクトの着工式に出席するほか、中国とトルクメニスタンの協力委員会第7回会議を共同主宰する。
中東情勢を巡っては、トランプ大統領によるホルムズ海峡の封鎖命令に関連し、中国側は海峡の通航が妨げられている背景にイランでの軍事衝突があると指摘し、早期停戦を呼びかけた。エネルギー安全保障については、供給網の安定維持の重要性を強調するとともに、湾岸・中東地域の安定回復が根本的な解決につながるとの認識を示した。
米中関係では、「ピンポン外交」55周年の記念行事が北京で開かれ、習主席が祝辞を寄せた。外交部は人的交流の重要性を改めて強調した。一方、トランプ大統領が示唆した対中追加関税については「関税戦に勝者はいない」としてけん制した。中国がイランに武器を供与したとの見方については「軍需品輸出は厳格に管理している」とし、関連付けを否定した。
地域別では、ハンガリー総選挙で勝利したティサ党のマジャール党首に祝意を表明し、新政権との相互信頼の強化に期待を示した。フィリピンが南シナ海の仁愛礁(セカンド・トーマス礁)周辺で中国船による化学物質使用を主張したことには「事実無根」として強く反論した。ブラジルの裁判所が中国の電気自動車(EV)大手、BYD(
01211/
002594)を「奴隷労働」リストから除外した判断については、企業の法令順守と労働者保護を重視する姿勢を改めて強調した。アラブ首長国連邦(UAE)アブダビのハリード皇太子の訪中も歓迎し、包括的戦略パートナーシップの深化に意欲を示した。