
| 2026-04-13 |
中国/マーケット/証券 |
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中国のマクロ経済・資本市場動向(4月6日週)(14:33)
4月第2週(4月6−10日)の中国市場は、前週の軟調な地合いから一転して反発し、主要指数がそろって上昇した。とりわけハイテク・成長株の上げが目立ち、投資家のリスク選好が改善した。一方で、売買代金は引き続き減少しており、資金流入の勢いにはなお力強さを欠く。
マクロ面では、3月の物価統計が新たに公表された。消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.00%上昇と、前月(1.30%)から伸びが鈍化した。前月比では0.70%低下した。生産者物価指数(PPI)は前年同月比0.50%上昇と、前月の0.90%低下からプラスに転じ、約3年半ぶりの上昇となった。デフレ圧力の緩和が意識される内容となった。
中国本土のA株市場では、主要指数が大きく反発した。滬深300指数は週間で4.41%上昇と、前週(1.37%安)から急反発。上海総合指数は2.74%高、深セン成分指数は7.16%上昇した。創業板指数は9.50%高、科創50指数も8.62%上昇と、成長株の上げが際立った。
業種別では、「通信」が10.74%上昇、「電子」が10.64%高と、テクノロジー関連が相場を主導した。前週はディフェンシブ銘柄中心の動きだったが、先週はリスク資産への資金回帰が鮮明となった。
一方、市場全体の売買代金は8兆5573億元と前週(9兆4818億元)から減少し、商いは細った。指数上昇の一方で、資金の広がりには欠ける状況が続く。
香港市場も上昇基調となった。ハンセン指数は週間で3.09%高と、前週(0.66%高)から上げ幅が拡大。ハンセン中国企業指数は2.34%高、ハンセンテック指数は3.87%上昇した。ただ、市場全体の売買代金は6571億8900万HKドルと前週(8258億5200万HKドル)から減少し、投資資金の流入は鈍い。
資金フローでは、本土から香港市場への南向き取引が純流出に転じた。上海経由は69億7900万HKドルの純流出(前週は純流入)、深セン経由も48億1800万HKドルの純流出となり、外部環境への警戒感が残る。
資金調達面では、本土のIPOは6社で調達額は88億9300万元と、前週(4社、33億9000万元)から大幅に増加した。香港ではIPOが3社と増加した一方、増資は3件・1億4100万HKドルにとどまり、前週から大きく縮小した。
投資信託市場では新規発行が12本、発行規模は49億4600万口と、前週(51億2400万口)からやや減少した。債券発行は1兆4415億3400万元と前週(1兆1224億1100万元)から拡大し、資金需要の強さがうかがえる。
相場はテクノロジー株主導で急反発したが、売買代金の減少や南向き資金の流出は、投資家の慎重姿勢がなお根強いことを示す。物価の持ち直しやPMIの改善が持続的な景気回復につながるかが、次週以降の焦点となる。