香港金融管理局(HKMA)は10日、ステーブルコイン条例に基づき、新興の碇点金融科技(アンカーポイント・フィナンシャル)とHSBC(
00005)傘下の香港上海匯豊銀行の2社に対し、香港域内でのステーブルコイン発行を認めるライセンスを付与したと発表した。ライセンスは同日付で発効した。
両社はそれぞれの事業計画に沿って準備を進め、数カ月以内のサービス開始を目指す。
HKMAの余偉文総裁は今回の認可について「香港におけるデジタル資産発展の重要な節目だ」と述べた。規制枠組みの整備により、技術革新と利用者保護の両立を図るとともに、責任ある形で市場の発展を促す考えを強調した。コンプライアンスを前提としたステーブルコインの普及を通じ、金融取引の効率化など実体経済への波及効果も見込む。
一方、HKMAは一般利用者に対し、無許可の発行者を名乗る詐欺行為への警戒を呼びかけた。発行者の正当性については公式サイトの名簿で確認するよう求めるとともに、取引は規制下のルートを利用するよう注意喚起した。
なお、碇点金融科技(アンカーポイント・フィナンシャル)は、2025年に総合金融サービス大手のスタンダード・チャータード(
02888)、Web3やブロックチェーンを手掛けるアニモカブランズ、通信事業を手掛ける香港電訊SS(
06823)の3社が設立した合弁会社。