
| 2026-04-07 |
中国/マーケット/証券 |
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中国のマクロ経済・資本市場動向(3月30日週)
3月最終週(3月30日−4月3日)の中国市場は、本土株が軟調に推移する一方、香港市場は底堅さを維持し、両市場で方向感の違いが鮮明となった。売買代金の減少や本土資金の流入鈍化が目立ち、投資家心理は慎重な状態が続いている。
マクロ面では、3月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が50.40と、前月(49.00)から上昇し、好不況の分岐点である50を上回った。景況感は持ち直しの動きを示したが、他の主要統計の新規発表はなく、景気の持続的な回復力を見極める材料は限られる。
本土のA株市場では主要指数がそろって下落した。上海総合指数は週間で0.86%安と、前週(1.10%安)に続き下落。深セン成分指数は2.96%安(前週0.76%安)、創業板指数は4.44%安(同1.68%安)と下げが拡大した。科創50指数も3.42%下落し、ハイテク株の調整が目立った。
業種別では「通信」(3.02%高)や「医薬バイオ」(2.26%高)など一部のディフェンシブ銘柄や成長分野に買いが入ったものの、全体としては下げ圧力が優勢だった。市場全体の売買代金は9兆4819億元と、前週の10兆5541億元から10.16%減少し、商いは一段と細った。
香港市場は相対的に底堅く推移した。ハンセン指数は0.66%上昇と、前週(1.29%安)から反発。ハンセン中国企業指数も0.04%高と小幅ながら上昇に転じた。一方、ハンセンテック指数は2.07%下落し、ハイテク株の弱さが続いた。市場全体の売買代金は8258億5200万HKドルと、前週の1兆1472億9600万HKドルから28.02%減少した。
資金フローでは、上海経由の「港股通(南向き取引)」の純流入が84億8900万HKドルと前週(155億4600万HKドル)から大幅に減少し、深セン経由は31億1800万HKドルの純流出に転じた。前週は96億HKドルの純流入だったことを踏まえると、本土資金の香港株投資は急速に鈍化した。
資金調達面では、本土のIPOは4社で調達額は33億9000万元と、前週(34億9800万元)からやや縮小した。内訳は北京証券取引所2社、科創板1社、創業板1社だった。香港市場ではIPOはゼロにとどまり、増資が13件で調達額は12億1800万HKドルと、前週(約99億HKドル)から大幅に減少した。
投資信託市場では新規発行が18本、発行規模は51億2400万口と、前週(210億9800万口、39本)から大きく減少した。株式型・混合型ともに設定が減少し、個人マネーの流入は一服した。一方、債券市場では発行額が1兆1224億1100万元と、前週(1兆8370億6500万元)から縮小し、銀行間譲渡性預金証書(NCD)など短期資金の発行も減少した。
PMIの改善が示す景気の持ち直し期待はあるものの、株式市場では売買代金の減少や資金流入の鈍化が重荷となり、上値の重い展開が続いた。焦点は、実体経済の回復が企業収益や市場資金に波及するかに移る。