北向き取引は売買代金ベースでみると3月も高水準を維持し、市場参加の活発さが続いた。売買代金は買いと売りの合計であり、必ずしも資金流入の強さを示すものではないが、半導体やAI関連、光通信、新エネルギー分野などテーマ性の高い銘柄に取引が集中する構図が鮮明となった。
上海市場では、紫金鉱業集団(
601899)が首位となり、資源価格の動向をにらんだ売買が膨らんだ。兆易創新科技集団(
603986)や中科寒武紀科技(688256)、瀾起科技(688008)など半導体関連も上位に入り、関連分野への関心の高さを映した。
深セン市場では、CATL(300750)が首位となったほか、中際旭創(300308)、成都新易盛通信技術(300502)、蘇州天孚光通信(300394)など光通信関連が上位を占めた。AI関連需要の拡大観測を背景に、これら銘柄で売買が膨らんだ。陽光電源(300274)やBYD(
002594)など新エネルギー関連も引き続き取引が活発だった。
全体として、北向き取引では特定テーマに沿った銘柄群に売買が集まりやすい傾向が続いている。資金の流入出というよりも、投資家の関心分野の偏りが売買代金のランキングに色濃く表れている。海外投資家の動向を知る上でも手掛かりとなる。
ストックコネクト制度を通じた北向き取引(香港→本土)の26年3月の売買代金ランキング上位銘柄は次の通り。
■香港→上海
1 紫金鉱業集団(
601899):54,679百万元
2 兆易創新科技集団(
603986):29,670百万元
3 貴州茅台酒(
600519):29,115百万元
4 富士康工業互聯網(
601138):28,021百万元
5 中科寒武紀科技(688256):27,814百万元
6 深セン佰維存儲科技(688525):27,510百万元
7 中国平安保険(
601318):23,626百万元
8 江蘇亨通光電(
600487):23,262百万元
9 瀾起科技(688008):22,746百万元
10 中国アルミ(
601600):20,804百万元
■香港→深セン
1 CATL(300750):102,608百万元
2 中際旭創(300308):75,261百万元
3 成都新易盛通信技術(300502):74,601百万元
4 蘇州天孚光通信(300394):58,580百万元
5 陽光電源(300274):51,513百万元
6 華工科技産業(
000988):39,872百万元
7 蘇州東山精密製造(
002384):35,931百万元
8 立訊精密工業(
002475):30,061百万元
9 滬士電子(
002463):25,992百万元
10 BYD(
002594):24,281百万元