江蘇省拠点の製薬会社、翰森製薬(
03692)が発表した2025年12月本決算は、売上高が前年比22.6%増の150億2800万元、純利益が27.1%増の55億5500万元となった。主力の抗がん剤を中心に新薬およびライセンス契約医薬の販売が拡大し、3年連続の増収増益となった。
販売拡大に伴う製品構成の変化などにより粗利益率は90.0%と前年から1.0ポイント低下。半面、販売管理費が縮小して増益に寄与した。
治療分野別では、抗がん剤の売上高が99億7400万元と全体の66.4%を占めた。感染症治療薬は15億8600万元、中枢神経系は13億1000万元、代謝・その他は21億5800万元だった。
会社側は今後について、新薬開発とグローバル展開を成長の原動力と位置付けた。26年2月には主力抗がん剤の「阿美楽(Aumseqa)」が欧州連合(EU)で承認を獲得し、英グレンマークとの提携を通じて中東や東南アジアなどへの販路も拡大する。新薬開発では、米食品医薬品局(FDA)から画期的治療薬(BTD)に指定されたADC(抗体薬物複合体)候補「HS-20093」をはじめ、70以上の臨床試験が進行中。また、米リジェネロンやスイス・ロシュなど世界的大手へのライセンスアウト供与を通じ、中国発の革新的医薬の価値を世界市場で最大化させる。