農夫山泉(
09633)が発表した2025年12月本決算は、売上高が前年比23%増の525億5300万元、純利益が31%増の158億6800万元となった。茶飲料が大幅に伸びたことに加え、原材料コストの低下が利益を押し上げた。粗利益率は前年の58.1%から60.5%に改善。PETや包装材、砂糖の調達価格の下落が寄与した。販売費は7%増の98億元にとどまり、売上高に占める割合は19%と前年の21%から低下した。24年の五輪関連の広告宣伝費が剥落したことが要因。
セグメント別では、茶飲料部門の売上高が29%増の215億9600万元と全体をけん引した。売上比率は4割を超えた。無糖茶「東方樹葉」で大容量ボトルや「陳皮白茶」などの新商品を投入したことが奏功した。前年に同社や創業者に対するネット上での誹謗中傷の影響で落ち込んだボトル入りウオーター部門は17%増の187億900万元と回復。世界水泳選手権の金メダリストを起用した宣伝や水源地への招待ツアーを通じ、ブランドへの信頼回復に努めた。機能性飲料部門は17%増の57億6200万元、果汁飲料部門は27%増の51億7600万元とともに堅調だった。
同社は2026年に設立30周年を迎える。鍾センセン会長は「着実かつ持続的な成長」を掲げ、水源地のさらなる拡充を進める方針。中国国内で16カ所目となる水源地を雲南省に確保したほか、25年に進出した香港やシンガポールを皮切りに、東南アジアなど海外市場の開拓も加速させる。また、デジタル化によるサプライチェーンの効率化を進め、コスト競争力の強化を図る。