
| 2026-03-23 |
中国/マーケット/証券 |
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中国のマクロ経済・資本市場動向(3月16日週)
3月第3週(3月16−20日)の中国市場は、主要指数が総じて下落し、前週の底堅い動きから一転して調整色を強めた。売買代金の縮小や香港市場からの資金流出が目立ち、投資家心理は慎重さを増した。
マクロ経済面では、物価統計、PMI、マネーサプライなどの新規統計発表はなかった。金融面では、3月の最優遇貸出金利(LPR)が公表され、1年物は3.00%、5年物は3.50%といずれも前月から据え置かれた。
中国本土のA株市場では、主要指数がそろって下落した。上海総合指数は週間で3.38%安と前週(0.70%安)から下げ幅が拡大。深セン成分指数は2.90%安(前週0.76%高)と反落し、滬深300指数も2.19%安(同0.19%高)だった。科創50指数は4.03%安と下げが目立つ一方、創業板指数は1.26%高と逆行高となり、成長株の一角には資金流入が続いた。
市場全体の売買代金は11兆500億元と前週比11.51%減少し、前週(5.52%減)から減少幅が拡大した。上海・深センのメインボードはいずれも2桁減となり、北京証券取引所も19.33%減と商いが細った。
業種別では「通信」が2.10%上昇と堅調で、「銀行」(0.36%高)も底堅かった。一方、「公用事業」や「石炭」などは下落し、全体としてはディフェンシブ色の強い業種に資金が向かった。
香港市場も軟調だった。ハンセン指数は0.74%安(前週1.13%安)、ハンセン中国企業指数は1.12%安(同0.50%高)、ハンセンテック指数は2.12%安(同0.62%高)といずれも下落に転じた。売買代金は1兆520億9800万HKドルと前週比3.50%減少し、減少幅は前週(13.30%減)から縮小した。
資金フローでは、本土から香港市場への南向き資金が流出に転じた。上海経由は61億2100万HKドルの純流出(前週は342億8700万HKドルの純流入)、深セン経由も2億800万HKドルの純流出(同181億5300万HKドルの純流入)となり、資金の流れが大きく変化した。
資金調達面では、本土の新規株式公開(IPO)は7社、調達額は885億7000万元と前週(2社、54億7000万元)から大幅に増加した。香港でもIPOが7件と増加し、増資6件、株主割当増資2件が実施された。
投資信託市場では新規発行が43本、発行規模は310億3100万口と前週(24本、244億9500万口)から拡大した。株式型や混合型の設定が増え、個人資金の流入が続いた。
相場は前週の持ち直しから再び調整局面に入り、売買代金の減少や資金流出が重荷となった。材料難のなかで投資家心理は慎重さを増しており、資金流入の回復が今後の焦点となる。