| 2026-03-21 |
中国/政策/ホテル・観光 |
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中国商務部、インバウンド消費拡大へ新政策 観光・医療など横断支援
中国商務部など9部門は20日、サービス貿易の発展と国際的影響力の向上に向け、「旅行サービス輸出の促進とインバウンド消費拡大に関する政策措置」を発表した。訪中客による消費の拡大を目的に、観光に加えビジネス、スポーツ、医療、教育など幅広い分野を横断的に支援する。
政策ではまず、インバウンド観光のブランド化と供給の多様化を打ち出した。「Hello! China」の統一ブランドを構築し、訪中客向けのワンストップ情報サービス基盤を整備する。複数都市を巡る観光ルートの開発や、伝統文化や祝祭を活用した観光商品、研学旅行、低炭素観光、スマート観光の推進も掲げた。外国人観光客が多い地域では多言語対応を強化し、人気観光地の予約の利便性も高める。
ビジネスやイベント分野では、国際展示会の参加者に対するビザ手続きの簡素化や、会場内での金融・物流・法律サービスの提供を支援する。国際スポーツ大会の誘致を進め、観戦チケット保有者向けの専用レーンの設置や「スポーツと観光」を組み合わせた商品の開発も促す。文化・娯楽分野では、大型公演の審査手続きを見直し、「演芸と観光」を融合した消費機会の創出や、24時間対応の公共サービスを備えた消費エリアの整備を後押しする。
医療・教育分野でも需要喚起を図る。海南省の博鰲楽城などの先行区を活用し、海外で承認された先端医薬品の限定使用を認めるなど国際医療観光を強化するほか、中医薬サービスの利用拡大も促す。「留学中国」の質向上に向け、留学生の募集から就業までの管理体制を整備し、中国語と職業技能を組み合わせた教育プログラムの輸出も進める。
利便性向上策としては、ビザ免除対象国の拡大や電子ビザ導入の検討、入国カードのオンライン化、トランジットビザ免除制度の見直しを継続する。出国時の税還付制度の対象店舗拡大や手続きの簡素化、決済環境の改善も進める。中小企業向けの金融支援やデータ共有の強化も盛り込み、政策の実効性を高める方針だ。
一連の措置により、中国は訪中客の入国から滞在、出国までの利便性を一体的に高め、国際的に魅力ある消費環境の整備を目指す。