中国のインターネットサービス大手、テンセント(
00700)が発表した25年12月本決算は、売上高が14%増の7517億6600万元、純利益が16%増の2248億4200万元となった。投資関連損益や非現金項目を除いた非IFRSベースの純利益も17%増の2596億2600万元と伸び、本業の収益力が向上した。
AI(人工知能)の活用により広告のターゲティング精度が向上したほか、クラウド事業は規模拡大に伴い収益性が向上した。自社開発ゲームの好調も押し上げ要因となり、全体の粗利益率は前年の53%から56%に上昇した。販売費はAI関連アプリやゲームの販促強化で15%増、一般管理費も研究開発費の増加などで21%増となったが、増収効果でコスト増を吸収した。
事業別では、付加価値サービス部門の売上高が16%増の3692億8100万元、粗利益が22%増の2222億9600万元。ゲームは国内外で好調を維持し、海外市場では「PUBG MOBILE」などの伸長で年間売上高が100億米ドルを突破した。マーケティングサービス部門は19%増の1449億7300万元。動画投稿や検索機能での広告表示の増加に加え、AIによるターゲティング精度の向上で広告単価が上昇した。金融テック・企業サービス部門は8%増の2294億3500万元で、クラウド事業のコスト効率改善で採算が向上した。
今後は「利用者重視と社会貢献につながる技術活用」を掲げ、AI投資を継続する。自社の大規模言語モデル「混元3.0」の高度化を進め、対話型AIや主力サービスに機能を組み込む。海外ゲーム展開の強化に加え、AIを軸とした新サービス開発を進め、新たな成長機会の獲得を目指す方針だ。