中国の高級EVメーカー、蔚来集団(
09866)が発表した2025年12月本決算は、売上高が前年比33%増の874億8800万元、純損益が155億7100万元の赤字(前年は226億5800万元の赤字)となり、赤字幅が33%縮小した。通期では赤字が続いたものの、2025年10−12月期は純利益が1億2200万元の黒字となり、米国会計基準(GAAP)ベースで四半期として初の黒字化を達成。販売拡大や製品構成の改善、技術主導のコスト削減が寄与し、粗利益率は9.9%から13.6%に上昇した。
事業別では主力の車両販売の売上高が32%増の768億8400万元となり、車両粗利益率は14.6%(前年12.3%)に改善した。25年の年間納車台数は47%増の32万6028台と過去最高を更新。特に10−12月期は主力ブランド「蔚来(NIO)」に加え、ファミリー向けブランド「楽道(ONVO)」や小型車ブランド「蛍火虫(firefly)」の納車が本格化し、3ブランド合計の納車台数は前年同期比72%増となった。その他の販売部門も売上高が41%増の106億400万元と好調で、累計販売台数の増加に伴うアフターサービスや部品販売の伸びが寄与した。費用面では組織の最適化により研究開発費が19%減の106億500万元となり、損益改善に寄与した。
2026年1−3月期決算の見通しについては、納車台数が前年同期比90−97%増の8万−8万3000台、売上高が103−109%増の244億8200万−251億7600万元を見込む。今後は複数ブランド戦略を軸として各セグメントで市場シェア拡大と収益性の向上を図る。主力ブランドで培った技術を全ブランドに展開し、製品競争力の強化とコスト削減を進める方針。新型車の投入に加え、充電・電池交換ネットワークの運営体制を強化し、エネルギー事業の商業化も加速させる。