中国の電気自動車(EV)大手のBYD(
01211/
002594)は5日に開いた技術発表会で、第2世代「ブレードバッテリー(刀片電池)」と超急速充電技術「フラッシュ充電(閃充)」を発表した。王伝福会長は、航続距離や充電時間に対する不安を和らげることで、ガソリン車から新エネルギー車への移行を後押しする重要な技術になると述べた。
現地メディアの報道によると、第2世代ブレードバッテリーは充電性能を大幅に高めた。電池残量10%から70%まで約5分、97%まででも約9分で充電できるという。量産車向けとしては世界最速水準としている。マイナス20度の環境でも20%から97%まで約12分で充電可能で、マイナス30度でも充電時間の増加は約3分にとどまると説明した。
エネルギー密度は第1世代比で5%向上した。充電を97%で制御するのは、残り3%を回生ブレーキによる電力回収に充て、エネルギー効率を高めるためという。衝撃試験では国家基準の10倍に相当する条件でも発火や爆発は確認されなかったとし、安全性の高さも強調した。
あわせて独自の充電網整備計画「フラッシュ充電中国」を公表した。2026年末までに全国で計2万カ所のフラッシュ充電ステーションを整備する。既存の充電施設を活用した併設型ステーションを1万8000カ所、高速道路のサービスエリアには2000カ所を設置する計画だ。市街地の90%で半径5キロメートル以内に充電拠点がある体制の構築を目指す。発表時点で4239カ所が完成しており、5月のメーデー連休前には高速道路向けの第1陣1000カ所が稼働する見通しという。
新技術は「宋Ultra」「海豹07EV」「仰望U7(2026年モデル)」など計10車種に順次搭載する。対象車の購入者には1年間の無料フラッシュ充電サービスを提供する。
『毎日経済新聞』によると、東呉証券は2026年の販売台数が前年比11%増の512万台に達すると予測し、うち輸出は150万−160万台に伸びるとみている。
BYDは充電のピーク出力だけでなく、充電プロセス全体での高速化を実現したとし、利便性の向上を通じてEV市場の拡大を主導する考えだ。