
| 2026-03-02 |
中国/マーケット/証券 |
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中国のマクロ経済・資本市場動向(2月23日週)
2月第4週(2月23−27日)の中国市場は、本土市場が前週に連休で休場だった反動もあり、株式市場を中心に持ち直しの動きとなった。資源・素材関連株への買いが相場を支え、主要指数はそろって上昇した。一方、前週も取引が行われていた香港市場では指数間で方向感が分かれ、ハイテク株の戻りは限定的だった。
マクロ面では、先週は新たな物価や金融統計の発表はなかった。直近公表分では、1月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.20%上昇と前月の0.80%から伸びが鈍化。生産者物価指数(PPI)は同1.40%低下と、前月の1.90%低下からマイナス幅が縮小した。製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.30と前月(50.10)から低下し、景況感はなお好不況の分岐点である50を下回る。マネーサプライM2は前年同月比9.00%増と、前月の8.50%から伸びが加速し、資金環境は緩和的な状態が続く。
本土のA株市場では主要指数がそろって上昇した。上海総合指数は週間で1.98%高、深セン成分指数は2.80%高、滬深300指数は1.08%上昇。創業板指数は1.05%高、科創50指数も1.20%上昇し、連休明けの買い戻しが広がった。
業種別では「鉄鋼」が12.27%上昇と上げを主導し、「非鉄金属」(9.77%高)、「基礎化学」(7.15%高)、「環境保護」(6.96%高)、「石炭」(5.92%高)など資源・景気敏感株が上昇した。ただ、市場全体の売買代金は9兆7597億元と、直近取引週比で7.53%減少し、商いの回復は限定的だった。
資金動向では、香港株に投資する「港股通(南向き取引)」を通じた資金純流入が減速した。上海経由は8億7100万HKドルと前週比95.27%減、深セン経由は58.34億HKドルと同37.83%減となり、本土資金の香港市場への流入は鈍化した。
香港市場では、ハンセン指数が週間で0.82%上昇した一方、ハンセン中国企業指数は1.12%下落、ハンセンテック指数も1.41%下落とまちまちの展開だった。市場全体の売買代金は9310億HKドルと前週比424.95%増と大幅に回復し、前週の薄商いから正常化した。
資金調達面では、本土市場で新規株式公開(IPO)が3社、調達額は計17億100万元となった。内訳は北京証券取引所が2社で5億元、創業板が1社で12億100万元。香港ではIPOが4社、増資は2件実施された。
債券市場では発行が活発で、国債4250億元、地方政府債2564億2000万元、政策性金融債1060億元などを含め、総発行額は1兆2141億7300万元となった。ファンド市場では新規設定が5本、発行規模は14億5100万口にとどまった。
本土市場は連休明けの反発色が強かった一方、売買代金や南向き資金の動向には慎重姿勢も残る。実体経済指標の改善が確認できるかが、相場の持続力を見極める上での焦点となりそうだ。