中国のスマートフォン大手、小米集団(
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主力の「Xiaomi 17」シリーズは、独カメラ大手のライカとの協業を一段と強化したカメラ機能が柱だ。最上位の「Xiaomi 17 Ultra」は、同社初の1インチLOFIC(横型オーバーフロー蓄積容量)メインセンサーを採用。75−100ミリの光学ズームに対応する2億画素カメラを備える。厚さ8.29ミリ、重さ218.4グラムと薄型化・軽量化を進め、独自の強化ガラス「Xiaomi Shield Glass 3.0」を採用した。
標準モデルの「Xiaomi 17」は厚さ8.06ミリ、重さ191グラム。5000万画素のメインカメラと60ミリの望遠レンズを搭載し、100ワットの急速充電に対応する。ライカ創業100周年を記念した特別モデル「Leica Leitzphone powered by Xiaomi」も投入する。背面に物理ダイヤルを備え、ライカらしい描写を再現する専用撮影モードを搭載した。
タブレットでは「Xiaomi Pad 8」シリーズを発表した。11.2インチの3.2K(144Hz)ディスプレーを採用。上位の「8 Pro」は米クアルコム製の「Snapdragon 8 Elite」を搭載し、前世代比でCPU(中央演算処理装置)性能を81%高めた。反射を抑えたマット仕様のディスプレーも用意する。新基本ソフト(OS)「Xiaomi HyperOS 3」により、パソコンに近い操作性や快適なマルチタスクを実現した。
人工知能(AI)とモノのインターネットを組み合わせた「AIoT」分野では、Wear OS 6を搭載した「Xiaomi Watch 5」を発表。生成AI「Gemini」による音声操作やジェスチャー操作に対応し、最大6日間の電池駆動が可能という。最大出力1200ワット、最長75キロメートルの走行が可能な電動キックスクーター「Xiaomi Electric Scooter 6 Ultra」も披露した。
このほか、最大55デシベル(dB)のアクティブノイズキャンセリング機能を備えた「REDMI Buds 8 Pro」、紛失防止タグ「Xiaomi Tag」、厚さ6ミリで15ワットのワイヤレス充電に対応する磁気式モバイルバッテリー「UltraThin Magnetic Power Bank 5000」など周辺機器も拡充した。
さらに、人気レースゲーム「グランツーリスモ」向けのコンセプトスーパーカー「Xiaomi Vision Gran Turismo」を公開。空気抵抗係数(Cd値)0.29の流線型ボディーを採用し、ドライバーの状態に応じて最適化するコックピット設計を取り入れた。
小米集団は「Human × Car × Home(人・車・家)」を軸に、スマートフォンや家電、EVを連携させる独自のエコシステム構築を進めており、今回の発表はその取り組みをさらに前進させる内容となった。