| 2026-02-27 |
中国/政策/金融 |
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人民銀、為替フォワード取引リスク準備率を0%に引き下げ
中国人民銀行(中央銀行)は27日、外国為替フォワード取引の為替リスク準備率を20%から0%に引き下げると発表した。3月2日付で施行する。「外国為替市場の発展を促進し、企業の為替リスク管理を支援する」ことが目的だとした。その上で「今後も引き続き、金融機関が企業向け為替ヘッジサービスを最適化するよう指導し、人民元の為替レートを合理的かつ均衡の取れた水準で基本的に安定させる」と述べた。
香港経済紙『信報』によると、三菱UFJ銀行の中国チーフ金融市場アナリストの孫武氏は、人民銀の今回の措置は、人民元が引き続き力強く上昇することは適切ではないとのメッセージを市場に発したものだとの見方を示した。また、ブルームバーグによると、マレーシア銀行シニアストラテジストのフィオナ・リム氏は、外国為替フォワード取引の為替リスク準備金率を0%へ引き下げることは、人民元の対米ドル上昇を抑制するための予想されていた手段の一つだとした。
ロイター通信は、人民元の対米ドル相場の上昇基調が続く中、外国為替フォワード取引の為替リスク準備率を実質廃止したことで、金融機関のドル購入コストが低下する見通しだと伝えた。浙江中拓集団金融市場事業部の劉楊マネジャーは、今回の措置が短期的には一部のフォワード外貨購入需要を喚起し、市場の需給関係のバランスを取るのに有利になるとみている。ただ、人民銀は人民元が一段と下落リスクはないと判断しており、人民元相場が上昇する余地は残っているとの見方も示した。