| 2026-02-17 |
中国/業界動向/機械 |
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春晩、人型ロボットが脚光 宇樹科技や松延動力が存在感
中国の旧正月(春節)を祝う国民的番組「春節晩会(春晩)」で、人型ロボットが大きな注目を集めた。伝統文化と先端テクノロジーを融合させた演出が相次ぎ、ロボット産業の発信の場としての存在感も一段と高まっている。
『証券時報』によると、中国のロボットメーカー、宇樹科技(Unitree)は、ロボットによるプログラム「武BOT」を披露した。跳び箱やバク転といった高難度の動きに加え、ヌンチャク(双節棍)や棒術、酔拳などの中国武術を組み合わせた演出で観客を沸かせた。子どもとロボットの対戦も盛り込み、エンターテインメント性を高めた。
宇樹科技の創業者である王興興氏によると、今回の目玉は「高動態・高協調型クラスター制御技術」の世界初公開にある。複数のロボットが高速で移動しながら隊形を変え、武術動作を同期させることに成功した。今後、複数台を効率的に配分・運用する基盤技術となる可能性がある。同社の春晩参加は2021年、2025年に続き3度目で、ロボット演出の常連となりつつある。宇樹科技は上場に向けた準備を進めており、市場の注目度も高い。
一方、新興企業の松延動力(Noetix)はコントに人型ロボットを登場させた。孫役を演じるロボットが甘えたり冗談を言ったりするなど、情緒的価値を前面に出した演出が特徴だ。手品やバク転も披露し、人とロボットが調和する未来像を示した。同社は今年2月に株式会社への改組を完了したばかりで、番組出演を通じて技術力をアピールした格好だ。
春晩は近年、ロボットメーカーにとって重要なマーケティングの舞台となっている。2025年に宇樹科技のロボットダンスが話題を呼んだこともあり、各社の関心は高い。調査によると、2025年の世界の人型ロボット売上高は4億4000万米ドル(約30億4000万元)と推計される。国内大手でも年間売上高が数億元から十億元規模にとどまる企業が多いなか、春晩への投資は大きな挑戦であると同時に成長機会ともなっている。