2026年の中国中央テレビ(CCTV)による名物番組「春節聯歓晩会(春晩)」の公式パートナー企業が明らかになった。例年の主力である白酒や自動車に加え、人工知能(AI)やロボットなど先端技術分野の企業、さらに若年層を意識した「情緒価値(エモーショナル・バリュー)」を打ち出す消費関連企業の存在感が高まっている。
『証券時報』の報道によると、従来勢では白酒大手が引き続き中核を担う。宜賓五糧液(
000858)は4度目の参加で、双方向型企画「和美好礼」の独占インタラクティブパートナーを務める。江蘇洋河酒廠(
002304)は主力商品「夢之藍M6+」が番組内で現在時刻をアナウンスする「時報」のパートナーに7年連続で就き、安徽古井貢酒(
000596/
200596)は11年連続の特約パートナーとなる。
自動車では、安徽江淮汽車集団(
600418)が華為技術(ファーウェイ)との共同ブランド「尊界(MAEXTRO)S800」でスマートモビリティ時代のフラッグシップパートナーに選ばれた。長城汽車(
601633/
02333)は2年連続で番組の指定車両を担い、「魏牌(WEY)高山」や「坦克(TANK)500」などが制作や報道を支える。
テクノロジー色も一段と強まる。字節跳動(バイトダンス)傘下の火山引フと人工知能(AI)大規模言語モデル「豆包(Doubao)」が協賛し、番組内の対話演出やAIを活用した「紅包(お年玉)」抽選などを支援する。ロボット分野では宇樹科技(Unitree Robotics)が3度目の登場となるほか、銀河通用機器人(Galbot)などがフィジカルAIロボットを披露する予定だ。松延動力(Noetix)、魔法原子(Magiclab)、追覓科技(Dreame Technology)も名を連ねる。
動画プラットフォーム勢も存在感を示す。快手科技(
01024)はライブ配信や短編動画を通じて春晩の全過程を配信し、オンラインでの紅包インタラクティブ企画を展開する。ビリビリ(
09626)は独占の弾幕動画プラットフォームとして参画し、初めて投稿者が春晩関連の記録映像制作に参加する。
新たな潮流として注目されるのが「情緒価値」や知的財産(IP)消費を前面に出す企業の参画だ。名創優品集団(
09896)は春晩初のトレンド玩具パートナーとなり、2026年の干支である午(うま)をテーマにした商品群を展開する。カード玩具のカ遊(Kayou)も独占カードパートナーとして限定商品を投入する。
名創優品集団の創業者、葉国富氏は、消費が物質中心から情緒や文化、IPを重視する構造へと変化していると指摘。「文化的満足度を提供できる企業が競争を勝ち抜く」との見方を示した。
『証券時報』の集計によると、今回のパートナーのうち上場企業は計8社。内訳は白酒3社、自動車2社、トレンド玩具1社のほか、動画プラットフォーム分野で2社が含まれる。春晩の協賛会社は、中国消費市場の潮流を映す指標としても注目を集めている。