中国オンラインゲーム大手、ネットイース(
09999)の丁磊最高経営責任者(CEO)は、人工知能(AI)技術の爆発的な普及がゲーム業界の優勝劣敗を加速させるとの見通しを示した。同社は特定分野特化型モデルやAIを活用した独自のゲーム設計、人材確保に集中的に投資する方針だ。『信報』が12日伝えた。
丁氏は、同社がすでにゲーム開発や遊び方の刷新にAIを体系的に導入しており、アートやプログラミング、アニメーションなどの工程で生産性を大幅に向上させたと説明した。AI分野への投資では、汎用的な大規模モデルをやみくもに追求するのではなく、「ゲームを最も熟知したAIの専門家」の構築を目指し、全方位で深く統合された効率的なAI活用を実現するとした。
AIが業界の競争に与える影響については、市場が米グーグルの世界モデル「Genie 3」がもたらす影響を誤解していると指摘。AIはゲーム制作の参入障壁を下げる一方で、トップレベルの製品が成功するためのハードルを上げると述べた。商業的に成功する大作の核心的な障壁は、生産能力から統合能力へとシフトしていると分析。AI技術と複雑なデジタル体系や経済システム、ソーシャルエコシステムを融合させるには、豊富なゲーム運営経験が必要になると強調した。また、ユーザーニーズへの洞察力や美的センスといったソフトスキルの希少性が、AI時代にはより際立つことになるとの見方を示した。