中国の工業情報化部はこのほど、「自動車ドアハンドル安全技術要求」を公表した。中国で販売される自動車について、バックドアを除くすべてのドアに、機械式の車外ドアハンドルと車内ドアハンドルの装備を義務付け、事故や電力供給の遮断で施錠状態にあっても、手動でドアを開けられることを求めた。新規制は2027年1月1日付で施行され、すでに当局の承認を得た投入予定の車両については、29年1月までに設計を要件に適合させる必要がある。格納式ドアハンドルは電気自動車(EV)で広く採用されてきたが、中国は同デザインを禁止する世界初の国となる見通し。『信報』が4日伝えた。
格納式ドアハンドルは米テスラが先行して採用し、その後、小米集団(
01810)など中国の自動車メーカーにも広がった。リモコンキーやスマートフォン、手動操作で開閉することができ、空気抵抗の低減や先進性の演出を可能にしてきた。中国の自動車情報・取引プラットフォームの統計によれば、国内で販売される新エネルギー車の上位100モデルのうち、約6割が格納式ドアハンドルを採用している。
一方、中国では小米集団のEVによる衝突・火災で死亡事故が発生し、格納式ドアハンドルが社会の関心を集めていた。電力供給の遮断によりドアが開かず、車内に取り残された人を救助できなかった可能性が指摘されている。