30日の香港市場で、ハンセン指数は前日の米株安の流れを引き継ぎ続落して始まった。米国と中国が28−29日の閣僚級協議で関税停止措置を延長する方針で一致したものの、90日間の延長が決まるとの観測報道が事前にあったことで市場の反応は限定的。米連邦公開市場委員会(FOMC)後のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見を香港時間31日未明に控え、持ち高整理の売りも出ているもよう。
指数は日本時間午前10時38分現在、前日比0.58%安の25375.68ポイントで推移。個別では、中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)とJDドットコム(
09618)が売られて相場の重荷となっている。新エネルギー車メーカーの理想汽車(
02015)とBYD(
01211)の下げがきつい。BYD子会社のBYDエレクトロニック(
00285)も安い。一方、宅配大手の中通快逓(
02057)、医薬品受託開発の無錫薬明康徳新薬開発(
02359)が買われている。