29日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比0.15%安の25524.45ポイントだった。中国企業指数は0.34%安の9145.92ポイント。メインボードの売買代金は概算で2670億HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付くと、序盤に下げ幅を拡大した。足元の上昇を受けて目先の利益をいったん確定する売りが出た。ただ、前場はおおむね下落率1%の水準付近でもみ合ったが、後場に入ると次第に下げ幅を縮小した。中国と米国の経済閣僚による貿易協議が28日から始まり、両国間の対立緩和期待が下値を支えたほか、本土市場で上海総合指数が終盤に上げ幅を広げ、心理的節目の3600ポイントを上抜けたことが安心感につながったもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、スマートフォン大手の小米集団(
01810)、香港証券取引所(
00388)が安い。ネット株の百度(
09888)、ネットイース(
09999)、国有銀行株の中国建設銀行(
00939)、生保大手の中国人寿保険(
02628)なども下げた。半面、2025年6月中間決算と25年通期売り上げ見通しの引き上げを発表した医薬品受託開発の無錫薬明康徳新薬開発(
02359)が11%超高と急伸。同系列の薬明生物技術(
02269)、製薬の石薬集団(
01093)、中国生物製薬(
01177)なども買いを集めた。自動車ディーラーの中升集団(
00881)が反発した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.35%安の5644.38ポイントと4営業日続落。小米集団、センスタイム(
00020)、百度、ビリビリ(
09626)が下落率上位。半面、理想汽車(
02015)、京東健康(
06618)、金蝶国際ソフト(
00268)、テンセント・ミュージック(
01698)が上昇率上位だった。