週明け28日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前営業日比0.68%高の25562.13ポイントだった。中国企業指数は0.29%高の9177.15ポイント。メインボードの売買代金は概算で2502億9000万HKドル。
ハンセン指数は反発して始まり、序盤に上げ幅を拡大。米トランプ政権が27日に欧州連合(EU)との貿易交渉で合意に達したのに続き、中国との協議も進展するとの期待から買いが優勢となった。米中は28−29日に3度目となる閣僚級協議をスウェーデンの首都ストックホルムで開く。ただ、ハンセン指数は24日に付けた終値ベースの約3年8カ月ぶり高値(25667.18ポイント)が意識され、中盤以降は伸び悩んだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)を29−30日に控え、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長による会合後の発言内容を見極めたい投資家は様子見姿勢を強めたもよう。セクター別では医療・ヘルスケアと金融が上げた半面、エネルギーと素材が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、保険株のAIAグループ(
01299)と中国平安保険(
02318)が買われて相場の上昇を主導した。製薬の中国生物製薬(
01177)が7%超続伸したほか、同業の翰森製薬(
03692)、石薬集団(
01093)も大幅高。香港商業不動産の九龍倉置業地産(
01997)、教育サービスの新東方教育科技(
09901)も高い。半面、前週末に高かった中升集団(
00881)、信義ガラス(
00868)、康師傅控股(
00322)が売られた。ボトル入り飲料水大手の農夫山泉(
09633)も下落した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.24%安の5664.02ポイントと3営業日続落。オンライン旅行会社の同程旅行(
00780) 、人工知能(AI)ソフトウエアのセンスタイム(
00020)、半導体製造装置のASMPT(
00522)の下落が目立った。一方、中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)、新興電気自動車メーカーの蔚来集団(
09866)が反発した。